スタイリスト
岡部文彦さん
旅とは、

「感覚マップ」が頼りの車中泊の旅。
スタイリストとして収入を得られるようになった20代のころ、仲の良い友人たちとハイエースに乗り込んで車中泊の旅に出かけるようになりました。今だったらスマホで調べればどこへでも行けるけど、当時はGoogleマップもない時代。目的地を決めたらひたすら走って、道中で気になる看板を見つけては「次はあっち行ってみよう」「こっち行ってみよう」という感じで、いわば自分たちの「感覚マップ」を頼りに、日本全国いろんなところへ旅していました。もちろんトラブルもあったし、楽しいことばかりではないんですけど、後々振り返ってみると結局は全部が楽しいんですよね。ハプニングも含めて思い出になる。色々決めすぎずに感覚にまかせて動くことで起こる予定外なことや、偶然の出会いを楽しむのが旅の醍醐味のひとつだと思うようになったのも、このころの旅がきっかけですね。

岡部文彦さんの旅の必需品
どこへ行くときも超軽量のバックパックに釣竿とリールは必ず入れて持っていきます。釣った魚を捌いたり調理したりするのに必要な道具は、岩手の竹細工「文庫籠」に入れて持ち歩きます。
極寒地に行くカメラマンのために作られたジャケットの復刻版ということですが、当時のモデルから現代版にアップデートされているポイントがいろいろあっておもしろいですね。2006年当時にはなかった機能を今だからこそ付けられているっていうところにくすぐられます。僕自身も「HARVESTA!」という農園芸ウエアを作っていて、ひとつのものをアップデートしていくことは、ものづくりをやるうえで大切にしていることなので、そこにとても共感できました。

旅先でいちばん見たかったのは、
いつもよりアクティブになった私でした。
旅の服を選ぶことは、旅に連れていきたい自分を選ぶこと。
心地いい服は、どんなガイドブックよりも私を連れ出してくれる。
行ったことのない場所、見たことのない景色。
そこで出会えるのは、いつもより、少しアクティブになった自分。
新しい出会いは、日常の一歩先で待っている。
さあ、出かけよう。
きょうは、どんな一日になるだろう。
遊べる大人の、トラベルウエア。